【完】君しかいらない

「そう…なの?」


「あの時計…もしかして、彼氏からもらった?彼氏から腕時計もらうと、別れるってジンクスあるって知ってる?」


「知らない…そ…そうなの!?そんなジンクスあるって知ってたら、時計なんてもらわなかったのに。

だからかな、さっき電話したときよそよそしい気がしたの。昨日より何となく冷たく感じた。どうしよう…」


あたしが半泣きになってると、自分から言いだしたくせに、安元くんは少し青ざめていた。


「…マジかよ。悪い…冗談で言ったんだけど」





「冗談…?」


「お前がしつこいから…ついイラッとして」


「じゃあ今のはウソなんだ?よかったぁ~」


「いや、ウソっていうか。よくそう言う…ってだけで」