【完】君しかいらない

「展示品だったし、もしかしたら電池が古いのかも。面倒だろうけど、どっかで電池交換してもらってよ」


「うん。たまたま友達のお母さんが時計売り場で働いてて、預けた…」


あ、しまった。


安元くんは、友達じゃないんだっけ…。


と思いつつも、訂正するのも変だしとりあえずこのままでいっか。







「そっか、それならよかった。…じゃ、俺、そろそろ寝よっかな」


「えっ!?もう寝るの?」


「今日寝坊したんだよな…しかも授業中居眠りしてさ。先生に頭叩かれたし」


「あっくんが、寝坊!?」


いつも朝は起きるの早いのに。


こんなこと、初めてかもしれない。