【完】君しかいらない

「最近毎晩ランニングしてて、疲れと寝不足みたいで…って、こんなの愛梨は知ってるよね?」


「そうなんだ?へぇ~、知らない」


「えっ、そうなの!?そっか~、クラスの女子がそんな噂してたから。あたしも直接聞いたわけじゃないけど」


「うん。あっくん、そういうの、あたしには言ってくれないから…」


陰で努力するタイプっていうか、キツいトレーニングしてても、あたしに愚痴一つこぼすことなんてない。


「そうだったねー…。まぁ、愛梨に心配かけまいとしてるんじゃないかな。…あっくんも、愛梨がいなくなって何か寂しそうだよ?」


「ホントに!?」


「うん。たまにボーッとしてるときあるよ」


そうなんだ…。


電話の感じからは読みとれないけど、あたしがいなくなって、一応さびしいって思ってくれてるのかな…。