【完】君しかいらない

そしてすぐに時計を手に戻ってきた。


「お前にしちゃ渋い時計だよな」


安元くんは苦笑いしてる。


「えへへ…」


あっくんにもらいましたぁ~!なんて言えないし。


「おいおい…ニヤけてんなよ。誉めてねーから」


「ち、違っ!別に誉められたとか思ってないもん。使いやすいんだよ、これ…」


あたしは安元くんからひったくるように、時計を奪った。


続けてバカにされるかと思ったら、安元くんはニッと笑った。


「うん。そーいうシンプルなヤツ、好きだぜ俺は。女がつけてる時計って、時間わかんのかって思うもんなー」