【完】君しかいらない

「あたしね、いつも全部出し過ぎて最後はバテちゃうの。修学旅行とか、行く前に興奮し過ぎて熱出たこともあったかな」


「ああ、たまにそーいうヤツいるよな…」


「だからね。安元くんって、すごいと思うんだ。いつも余力を残しておけるってことだよね」


「俺もどうかと思うけど、小中はペース配分めちゃくちゃそーだよな」


「そうなんだよねーって、それ言い過ぎだから」


パシッと、安元くんの肩を軽く叩く。



「いってーな…」


口ではそう言ってるけど、安元くんは口元に笑みを浮かべていた。