【完】君しかいらない

「なんかな、もらわない方が恨まれそうな感じだったから…つい、もらっちまって。それに…」


そこまで言って、安元くんはふと黙りこんだ。


「え…何?」


「いや、別に。あ、一つだけもらっとくわ。俺も食べたいから」


「うん。一つでいいの?」


「おう」


あたしは安元くんから受け取った箱を開けて、キャラメルを一つ取り出した。


手渡そうとしたら、目の前で口をパカッと開けてる。


…え。


どういうこと?