【完】君しかいらない

「じゃーな」


そのまま帰されるかと思ったのに、安元くんは玄関まで送ってくれた。


「あのね、あたし見てないよ?」


「…へ?あ、俺の部屋?」


「うん。制服のポケットも…見てないから」


あんな言い方されたから、すごく気にはなったけど、


『信じてる』って言われたし、絶対に見ないでおこうって思ったんだ…。






そしたら安元くんが、プッと吹き出した。


「今度は正直なんだな。…ちょうどいいから、お前にやるわ」


「えっ!?」