【完】君しかいらない

それから30分ほどして安元くんが戻ってきた。


その間に家に戻ったらお母さんがもう帰って来てたんだけど、何かさすがに家を空けていくのもどうかと思って、安元くんちで、ずっと待ってたんだ。


「あれ…まだいた?お前んち、電気ついてたぜ?」


「うん、知ってる」


「じゃ、帰っててよかったのに」


「そうなんだけど。…今日は本当にありがとう。あたし、ずっと外にいなきゃなんないとこだった」


「…おー。ま、今度から忘れんなよ?」


「うん、絶対忘れない」


あたしはソファから立ち上がり、カバンを持って玄関に向かって歩き出す。