【完】君しかいらない

「じゃあ言えば?俺の部屋で何してたわけ」


「ごっ…ごめん!覗いただけなの。男の子の部屋ってどんなかなって…。部屋の中には、入ってない。それは本当だから」


ギュッと目をつぶりながら弁解すると、安元くんはあたしから腕を離した。


「…だったら最初っからそー言えって。さっきも下で、そうだったよな…」


そうでした。


安元くんがコクられてるのを見たのに、見てないって言った。


あたしはすぐに顔に出ちゃうから、嘘ついてもバレバレなんだって、友達にもよく言われる。


「嘘つきだよなー…お前って」


安元くんはあたしを見てため息をつく。


「嘘っていうか…。正直に言わない方がやり過ごせるときもあるし…」


「ま~な…。だけどそれも、相手見た方がいいと思うけど?」