【完】君しかいらない

「い…いいです。あたし、ここにいます」


冷たさ全開の安元くんが、こんなあからさまに優しさを見せるって、何か怖い。


何か企んでるんじゃ…。


って勘ぐってたら。


「つーか、ここにいられる方が迷惑」


うわ、迷惑って言われた。


直接言われると、結構傷つく。


「ゴメン…」


「気になって仕方ねーって。さっきも何か変だと思ったけど、無視しよーと思って、できなかったから」


安元くんはそう言い捨てると、自分家のドアを大きく開いた。