【完】君しかいらない

「ぎゃあって……」


「あっ…あっ、あたし、何でもないの。外の空気吸いたいなぁ~ってね?ほら、ここからだと街の様子が見えるし。眺めいいよね」


安元くんにこんな言い訳が通じるわけもなく。


疑わしそうに、シラ~ッとあたしの方を見てる。


そしていきなり、あたしんちのチャイムを押した。


「ちょっと!何するのっ!?」


「誰もいねーんじゃねーの?で、カギがない」


バレてるし…。


気まずくって思わず目を逸らすと、安元くんが意外なことを言い出した。







「誰か帰ってくるまで、ウチにいてもいーけど」


…この人、絶対こんなこと言い出さないタイプだと思ってた。


なのに、なんで!?