【完】君しかいらない

困り果ててると、安元くんが家から出てきた。


うわっ!


慌てるあたしを見ても、安元くんは表情ひとつ変えることない。


「…まだいたわけ?」


「うん…ちょっとねぇ…?」


「ふーん…」


「安元くんは~、今からおでかけ?」


「いや。何か外が騒がしいな…と」


騒がしいって、それあたしがお母さんの留守電に入れてた声だから!


とも言えず、思わず苦笑い。


「気のせい…じゃないかな?」


「…だよな…じゃーな」