【完】君しかいらない

「今日、数学のとき、ありがと…助かった」


「おー。山田、やっぱ当てにきたろ?あーいうヤツだよ」


俺は数学の授業を思い出す。


コイツやたら焦ってたし、何かかわいそうになってきて、回答を書き終えるまで、待ってたっけ…。


我ながら、らしくねぇな…とは思ったけど。


ま、昨日疑って迷惑かけた、せめてもの罪滅ぼしってとこかな…。


「安元くんって頭いいんだね。見直しちゃったぁ〜」


幸せそうな顔して、ホンワカ笑ってる。


…おい、どーいう意味だよ。


いちいち返すのも面倒だし、返事に詰まってると、小中が続けて喋る。