【完】君しかいらない

「うーん…その辺はよくわかんないんだよね」


「わかんないって?」


「ある日突然、春奈と安元くん、全く話さなくなったの。あたしたちが春奈に聞いても、もう別れたって言うだけで。

聞いたら春奈の機嫌が悪くなるし…結局聞けずじまい。でも、二人の間に温度差があったのは事実だから。あたしたちで勝手に推測してるの」


「そうなんだ…。春奈と安元くん、全然そんな別れ方したようには見えないね。今日もからかったりとか、普通に見えたし」


「そうだねぇ。今年二人が同じクラスになって、ヤバい!って思ってたんだけど、いつの間にか普通に話してて。

春奈も頑張ってるよ~。あたしなら、もう話しかけたりできないかな…」


そうだね、ホントにそうだよ。


あたし、あっくんと別れたら…っていうか、次の日から話ができなくなるような状態で別れたら、


もう、今までみたいに話すことなんてできないよ。


それができるっていう春奈がすごい。