【完】君しかいらない

ピンポーン。


まるであたしを祝福してくれているかのような音が、自動扉が開くと同時に聞こえてきた。


へっへーだ。


あたしだって、コンビニぐらい一人で来れる。


どや顔をしたあたしは、なんとなく視線を感じて真横を見た。







……わっ!


どや顔のあたしは、雑誌コーナーで立ち読みしている男の子に、


思いっきり睨まれていた。


しかもそれは、


さっき一緒にエレベーターに乗っていた、あの彼。