【完】君しかいらない

「今朝表彰されてたのって、これで?」


「そうそう。この写真より、実物はすっごく綺麗だったんだよー。でね、文化祭に来てた他の学校の女子が、安元くんの真の姿を見に、毎日現れるってわけ。

で、実物見たらあの通りイケメンでしょ?もう、惚れるって!」


うん、確かにね~……。


これだけ綺麗だったら、実物どんなんだって、めちゃくちゃ気になる。






「でもさー、あの通り反応薄いし、大概の子は話しかけてもすぐ諦めるんだけどね。

ウチらはもう1年以上安元くんのこと知ってるし、見てるだけでいーかな的な。それに……」


そこまで言って、喋ってた子がハッとして口をつぐむ。


……何?


その子は他の子をチラッと見て、何だか申し訳なさそうな顏で、あたしを見た。