【完】君しかいらない

先生が全ての問題の解説をしている間に、春奈がこっちを振り向いた。


「愛梨やるじゃん!プリントの問題の応用だって、よく気付いたね?」


「実は、安元くんが教えてくれて……」


「へ~、そうだったんだ!?」


「うん。あたし一人前に取り残されたらどうしようって焦っちゃった。黒板に汗いっぱいついた……」


「焦ってるように見えなかったよ?落ち着いて書いてるのかと思った!」


「ホントに~?全然だよ……」


「陽斗にしたら時間かかってるなって思ったんだけど……もしかして時間稼ぎしてくれてたのかも。

いつもサッサと答え書いて、席に戻るんだけどね。愛梨には優しいじゃん、アイツ!」


「えぇっ!?」


安元くんが時間稼ぎ!?


そ、そんな……まさかねぇ……?