【完】君しかいらない

「…………」


あたしが黙り込んでると、山田先生が、フゥとため息をつく。


「できるとこまででいいから……とりあえず、前に出てきなさい」


そんなこと言われても~。わかんないし。


けど、あたしは仕方なく前に出る。


あたしの隣でカツカツと軽快にチョークの音をたて、軽快に問題を解いていく安元くんに反して、あたしの手は一向に進まない。





えーと……。


これはこうだから、こう解いたらいいのかな……。


間違えたら嫌だしな……。


黒板の前で戸惑ってると、安元くんがチラリとあたしを見る。


うわっ……。


バカなヤツって思われてるかな。