【完】君しかいらない

「前に出て、この問題も解いてみなさい」


山田先生はカツカツと黒板にチョークを走らせ、新しい問題を書いていく。


安元くんは特に驚く様子もなく、無表情のまま前に出る。


わ~、大変!あんな難しそうな問題、あたしには無理……。


「こっちの問題は……そうだな、小中」





へっ、あたし!?


山田先生があたしを見てる。


黒板に書き並べた二つの問題。


一つは安元くんが解いていて、もう一つの方を山田先生が指さしている。


「小中、いないのか?聞こえてるんなら、前に出てくるように」


ウソ……。


山田先生のこと、さっきまでイケメンだと思ってたけど、今は鬼にしか見えないよ~!!!