【完】君しかいらない

「愛梨、大丈夫?」


「う、うん。……山田先生って、何かおもしろいね……」


「フフッ、でしょー。でも関心なさそーな顏しながらイジワルだから、気をつけてね?」


「うん」


あたしはドキドキしながら黒板に向かう先生の後ろ姿を見つめる。


いつ、当てられるのかな。


振り向いた途端、「小中、これ解いてみろ」とか言われたりして……。







しばらくドキドキしてたけど、先生はあたしを当てたりしなかった。


「ここ、一列。こないだ出したプリントの解答を前に出て書いていくように」


ホッ……。


あたしの隣の列だ。


その中には安元くんもいて、今度はあたしは安元くんの背中を見つめる。