【完】君しかいらない

握手って…不思議。




手を繋いでるのに、ドキドキしない。




「お前も、俺の大切な友達のひとりだから……」




「うん…あたしも、そう。安元くんは、男の子の中で一番の友達だよ…」




「そっか。その位置づけ、なんか嬉しい」




安元くんが照れくさそうに笑い、




あたしたちは、どちらからともなく手を離した。











彼氏、気心の知れた男友達、普通の友達……




ほんの少しのタイミングと、




自分の気持ちに気がつくかどうかで、




別れ道が決まる。




自分の気持ちに正直に生きるのか、




誰を想って、なにを優先するのか……




一時の気の迷いに流されて、




大切な人を傷つけてしまうのか……。





あたしにはどれが正解なのか、正直わからない。




だけど、これからのあたしは…



奏太くんのために、ずっとブれずにいたい。