【完】君しかいらない

「俺が……最低なヤツになる前に、帰れって……」




「最低って……」




今、あたしの目の前には、





真面目な顔をしている安元くんがいる。














ドキドキとあたしの胸が高鳴り、




息苦しくなってくる。




「あたし……ホントは自分でもよくわからないんだ。あのとき……あたしは、どうしたらよかったの?

あたしこそ、間違った道を進んでるんじゃないのかな……」




これは、あたしが言っちゃダメなこと。




わかってるけど……自分の中で葛藤していた気持ちを、つい口にしてしまった。




「もう……終わったんだよ。お前……あのとき、学校に戻っただろ」




――ズキン。




そうなんだ……




そして、奏太くんと再会して……




あたしは、奏太くんを選んだんだ……。




それは、紛れもない事実。