【完】君しかいらない

「ハハッ、冗談だよ」




笑い飛ばされ、あたしも我に返った。





「そっ……そんな冗談、言わないで!!」





「あ、本気にした?じゃ~…マジでしちゃう?」





ニヤニヤ笑う安元くんは、なんだか安元くんじゃないみたい。





だけどそういえば、出会った頃はなんとなくこういうノリでからかわれたこともあったかもしれない。













「しません~!!っていうか、なにを!?」





「知らね~よ!お前が勝手に想像してんだろ」





「もうっ、ヒドい!そういうこと言わないでよねぇ!」





「ハハッ、お前は全然変わんね~よな」





「安元くんだって!イジワルなままだし!!」





「人間そんなに簡単に変われるか!おっと…メールだ」





安元くんは、ケータイを取り出すとなんだか笑みを含んでる。





……あっ、あたし。




なんだかひとりでドキドキしまくってたけど、




安元くんには、彼女がいるかもしれない。




だって、高校のときだってあんなにモテてたし……。




まぁ、自分にも彼氏がいることを、




一瞬忘れそうになってたけど……。