【完】君しかいらない

「やすもと~~~~!!なんで声かけねーの!!俺ら、お前の話で盛りあがってたんだぞ!!」




男の子のうちのひとりが、安元くんを誘いに席を立つ。




なんだかふて腐れた顔をしたまま、安元くんはあたしの正面の席に座らされている。





久しぶりに見る安元くんは、





以前より前髪が短めになっていて、なんだかかわいらしい。





初々しいって言った方がいいのかな。




今年から、大学生なんだもんね。




1歳下の子たちに囲まれて、少しでも若くなろうって思ったのかな?










「おい……お前、なんで笑ってんの?」




さらに不機嫌そうな顔で、安元くんがあたしを見てくる。




「なんでもな~い。久しぶりだね!なんか若くなったね!」




「は?元々若いし」




見た目は爽やかになったけど、




あたしから視線を外し、ダルそ~に頬杖をつくあたりは、全然変わってない。