【完】君しかいらない

「違うってなにが?安元の本命、誰か知ってる?」




「あぁっ……さぁ……わかんない」




ビックリした……。




あたしが安元くんのことを、少しいいなって思ってたことを気付かれたのかと思った。





あたしだって、





卒業式のあの日に、最後ふたりっきりになるまで……





自覚していなかったあの気持ちを、




他の人が知るわけないよね。




なのに、なにをあたしは動揺してるの……?











「安元の好きなヤツか~……張本人は、今日はどこ行った?なんで来てねーの?」




そうなんだよね…安元くんは、今日は用事があるとかで遅れてくるって春奈が言ってた。




「も~すぐ来るっしょ!って言ってたら……いるじゃん!!」





えっ!?




あたしは慌てて振り返る。




そしたら視線の先に、安元くんがいた。




あたしたちが飲んでるテーブルの目と鼻の先で、なぜか女の子たちに囲まれながら飲んでいる。