【完】君しかいらない

「中西~、ムリにすすめんなよ。小中嫌がってんじゃん」




他の男子が見かねてそう言ってくれるものの、中西くんの押しは止まらない。





「いやいや、まだ飲めるはず!」





う~、困るよ。





春奈、助けて~!





って思うけど、春奈はここにいない。





「中西しつこいぞ~。そういえば、小中のこと結構気に入ってたもんな。今も思い続けてんのか?」





男子のひとりが、あたしたちを冷やかすように言ってくる。




中西くんがあたしを!?




ありえないから~。





中西くんは、安元くんと仲がよかったから。




それでよく声をかけてくれて、なんとなくあたしと一緒にいるように思われてたんじゃないのかなぁ……。




そういえば、転校してきたときに最初に喋ったクラスの男の子が中西くんだったっけ?




安元くんの方が先だった?




まぁ……そんなの、どっちだっていいんだけど。