【完】君しかいらない

予備校に通っていた安元くんは、




一浪して、見事希望の大学に合格したって人づてに聞いた。





しかも遠くの大学に入ったみたいで、




あたしがそのことを知ったときにはもう、




安元くんは引っ越しして、一人暮らしを始めたあとだった。













だから今はもう、おとなりさんじゃないんだ。





ただの、同級生。





今回春奈がクラス会を企画してくれたことで、





またみんなで再開することになった。





安元くんが来るかどうかは……





聞いていない。



















「陽斗来んのかな~…来るなら、俺も行きたいな」




「奏太くんは別の日に会えばいいじゃない~。あたしたちのクラス会に来ても浮いちゃうよ?」




「ひで~。わかったよ~。じゃ、もう仕事行くから」




奏太くんは少し拗ねた顔をみせたあと、




ニッコリと笑うと、あたしにもう一度キスをした。




こうやって、あたしに毎日ドキドキをくれる奏太くん。




一緒にいるとすごく楽しくって、




つい時間を忘れてしまう。