【完】君しかいらない

気づけば、安元くんはいつの間にか横断歩道を渡りきっていて、



道路の向こう側にいた。



あ…あれっ、どうして!?



あたしも渡ろうとすると、



信号が赤に変わった。







そして…



あたしに笑顔で片手をあげると、



安元くんはあたしに背を向けた。



な…んでぇ?



後ろ手にバイバイとして、そのまま歩き出す。



信号が青になったときにはもう、



安元くんの姿は見えなくなっていた。