【完】君しかいらない

「えへへ…やっぱり、いいや」



「だよね。紛らわしい話してごめんね~」



春奈はクスクスと笑ってる。



安元くんは…少し、不機嫌そう。



行こうなんて、言いださなきゃよかったな。










安元くんの不機嫌顔は、



嬉しさの裏返しってことも



多いから…



あたしの決断で、



そうなってるんだといいな…



なんて、思ってしまう。



それは、

 

自惚れってもの?










「じゃあ…あたし、ここまでだから」



えっ、そっか。



この先の道から、春奈は右手に行くんだっけ…。



横断歩道に差し掛かり、



あたしと安元くんは、足を止めた。