【完】君しかいらない

卒業式を終え、一度教室に戻る。


先生の最後のHRのあと、解散した…。









校舎を出ると、後輩に囲まれた。



みんなとたくさん写真を撮って、



自分の友達ともたくさん写真を撮る。



最後なんだ…



これで、最後…。



毎日通ったこの道も…



もう、通うことはないんだよね…。



辛かったことより、



楽しい思い出の方がいっぱいで…



できればこのまま、



時が止まればいいのにって、思ってしまう…。











最終的に残ったのは、春奈と安元くん。



最後は、3人で帰ることに。



「あ~、明日からもう高校生じゃないんだ。変な感じー!」



春奈がそう言うと、



「俺なんか、学生でも社会人でもないし」



って、安元くんがボヤく。



そして春奈が、嬉しそうに笑い出す。



「アハハ、そーだねー。あっ、予備校に入学おめでとうございます!」




「ケンカ売ってんのか?」



「まさかぁ!いーじゃない、予備校でも行けて。あたしもまだ学生やってたかったなぁー!」




春奈は、知り合いの会社に就職が決まったんだって。



あたしは春から、大学生。



家から少し時間がかかるけど、入れる大学を探したら、こうなった。