【完】君しかいらない

体育館に到着すると、ほぼ全員の生徒が着席していた。




「やっばぁ……」



あたしは背中を折り曲げ、重心を低くしながら目立たないように前へ前へと進む。




だけど安元くんは、堂々としたもので。




「どーせ遅れてんだから、今さらビビんなよ」




「ビビってないけど、目立ちたくないー…」




「あー、もぉうっせぇなぁ……」




ヒドい…。




そう思ってたら、突然安元くんが走りだした。




…えっ?











ステージの方向に向かって、まっしぐら!




一体、どうしたのーっ!?