【完】君しかいらない

「俺…なんもしてねーよ」




「そんなことないよ……あたし、安元くんがいたから……頑張れた」




あたしのことバカにしながらも、叱咤激励。




バカにされる度に、不思議とやる気が出る。




そして、頑張らなくちゃって自分に喝を入れられる。




部活に入ったのだって、安元くんが





『お前、顔はイマイチだけど声はかわいいよな~』って言ってくれたのがきっかけでもあるから。













まぁ……




ホント、失礼な話なんだけどね?





おかげさまで、放送部での勤めを立派に終えることができました。





いつも人に頼りっぱなしだったあたしが、





今では後輩の恋愛の相談にのったり、一緒に勉強を教えたり、




精神面や勉強面でもフォローできてるなんて、




ホント、あたし変わったなって思う。




今まで彼氏のことを考えたり、メールしたり電話をすることに使っていた時間を、




自分や周りの人たちと一緒に過ごすことに費やした。




彼氏との思い出はふたりだけの思い出だけど、




友達や後輩たちと過ごした時間は、




思いかえしてみると、何事にも代えがたい、




大切な……あたしの人生における宝物になった。