【完】君しかいらない

「どうしたの?」




「兄貴……ムカつくなぁ」





そう言いながらも、安元くんは苦笑いしてる。





安元くんが見せてくれたメールには、




【浪人生、頑張れよ!卒業式が終わったら、ひたすら勉強しろ】




って、書いてあった。















そう……安元くんは、




この4月から、浪人生なんだ。




あんなに頭がよかったのに、上を狙いすぎたとかで入りたい大学に入れなかったみたい。




「ま……いーけどな。1年遊んで暮らせる…」




「ウソばっかり~。必死に勉強するんだよね?」




「するかよ…」




っていいながら、毎晩遅くまで部屋のあかりがついてることを……




あたしは、知ってるよ。




「小中は、受かってよかったな」





「うん。なんとかね」





「そっか。ま……今まで、世話になったな」




「なにそれ~。っていうか、世話されたのはあたしの方だよ?安元くんのおかげで、ここまでこれたから……」




そう言ったら、鼻でフッと笑われた。