【完】君しかいらない

「うん……」




「ちょっとずつ、少しでもいいから…なにかいいこと探そうぜ?」




「いいことを……?」




「そ。いいこと探すと、結構楽しいから。晴れててよかったとかさ」




「えーっ、そんなこと!?」




「俺の場合は、1問ミスったけど他が正解でよかったとか、学食の席取れてよかったとか、塾に行く途中で女に声かけられなくてよかったとか…そんな感じ?」




「うわぁ…安元くん、そんな些細なことで?」





「そんなことって言うけど、そういう気持ちって大事だぜ?お前の場合は…そうだな、茶柱立っててよかったとか」




「なにそれ!あたしのだけなんでそーなの!?なんか、おばーちゃんみたい……」




「俺ならラッキー!って思うけどな~」




「えっ!?」




そうだった……この人、縁起をかつぐ人なんだった……。




人って、見かけによらないよね?