【完】君しかいらない

「期待されるって…結構嬉しいもんだろ。俺、いつもそーだけどな?」




自信あり気に安元くんが笑う。




「えーっ、なにそれ。さっきまでは無気力だとかなんとか言ってたくせに」




「それは退院するまでの話だろ?学校に来たら、俺って英雄なんだな~って思ったって。ついでにモテるしなー」





「ブフッ、安元くん…本気で言ってる!?なんか性格変わってない?」




「だな…色々フッきれたからかな。だけど表面に表していいのかわかんないし、ポーカーフェイスのままだけど」





新学期が始まってからの安元くんの素っ気ないわけは、こういうことだったの?





ちょっとびっくり。











「なんでも……楽しくないって思えば、全てが辛いような気がしてくる。

だけど、結構楽しいな…いいじゃんって思えば、ちょっとしたことがなんとなくツいてる気がしてくる。

小中は、最近ずっと楽しくないなーって思ってたろ?」




見事に安元くんにあてられてしまった。




ホントに、その通りなんだよね……。




全ては、自分の気の持ちよう。