【完】君しかいらない

「もう……どうでもいいって思った……」




安元くんは軽くため息をつくと、地面に視線を落とす。




「どうでもって?」




「入院してるとさー…ボーっとしてる時間が長くて、色んなこと考えた。しかも、どんどん悪い方向に……。

お前も、最近よく早退してるし…家でひとりの時間が多いんじゃねーの?」




「うん…」




「自分を見つめ直すっていうか。春奈のことで落ち込んでて、そのあとちょっと好きなヤツができて…」




それって、同じ塾の女の子のことだよね!?



あたしのテンションが少し上がる。





「だけどなんか……裏切られたっぽい」




「えっ!?」




「わかんねーけど…多分、そう。なんで気付かなかったのかとか、自分を責めてばっかりでさ……」




安元くんが裏切られたって…どういうこと!?