【完】君しかいらない

春奈が安元くんに頼んだのかと思ったけど…違うみたい。




「じゃー、俺はここまで」




って言って、安元くんは肩にカバンをかけまま校舎の方へ行ってしまった。




「愛梨~、おはよう!気分悪くなったらすぐに言ってね?」




「ありがとう。今日は大丈夫みたい……」




学校にくる途中、安元くんは無言だったけど…




夏休みのときの、バスの中でのことを少し思いだした。













また……心配かけちゃったな。




安元くんは関係ないのに…。




「陽斗、どーしたんだろうね?喋るの久々じゃない?」




「そーなの。今朝いきなりウチにきて」




「気まぐれだねっ!」




春奈はフフッと笑ってる。




夏休みが明けてから、春奈は安元くんと今まで通り話しかけてる。




だけど安元くんの方が…春奈を避けてる感じなんだよね。




っていうか、あたしも避けられてたんだけど……。




今日は、どうしたんだろう。




春奈の言うように、ただの気まぐれなのかな?