【完】君しかいらない

あ……いつもの安元くんだ。




「あの…遅刻するし……」




「別に遅刻したっていいから」




こうと決めたら動かなそうだし、あたしはとりあえず立ってみることに。




そしたらわりとすんなり立つことができた。




「もう大丈夫みたい」




「そっか…」




安元くんはあたしのあとに立ちあがると、ポケットに手を突っ込んであたしをジッと見てる。




「な……なに?」




「顔色悪いな」




「大丈夫だよ」




あたしはムリに笑ってみせて、学校の方向へと歩きだす。




意外と平気で、ちゃんと歩くことができた。














学校の近くまで来たとき、門のところに立っていた春奈が駆けよってきた。





「愛梨!!今日は大丈夫なの……って、あれ…珍しい組み合わせ」




そう言って、安元くんを見て驚いている。