【完】君しかいらない

あたしは思わず奏太くんに掴みかかっていた。




「おっと、危ないって。ホラ、もう行くから。学校も、2学期はほとんど行かないかも……」




「なにそれ!?どうして?」




「だから、面倒くさいんだよ…なにもかも……ゴメンな、自分勝手で」




奏太くんはあたしを軽く抱きしめて、そっと頭を撫でてくる。




「嫌だよ……どうしてそんなこと言うの!?突然、学校が面倒くさくなっちゃった?あたしと一緒に通おうよ。ねぇ、奏太くんっ」




「学校行っても、先が見えねーし……」




「……え?」




「高校卒業して、特にやりたいこともないしな~……今のうちにいっぱい遊ばないとさ、なんか時間もったいない気がして」




「なに言ってるの?頑張ろうよ」




「愛梨ちゃん。俺の一番嫌いな言葉…知ってる?」




「……え?」




「努力とか……忍耐とか、そーいう熱いの一番、ダメなんだよね、俺」











信じられない……。




あたしをずっと励ましてくれていた奏太くんが、




こんに投げやりなことを言うなんて……。