【完】君しかいらない

「さっさと終わらせて」




うわ、なんだこの女。




態度悪ぃな……。




まさかこの感じで陽斗に近づいてるわけないよな。




「じゃ、手短に。俺のダチに、誰の指図で近づいた?」




俺がそう言うと、蔦田司がハッとして顔を上げた。











透明感のある白い肌、意志の強そうな目もと、




服装やメイクは全体的に派手だけど、次のタバコに伸ばした手が微かに震えている。




「な……なんの話?」




蔦田司は俺から顔を背けると、コンビニの中へ移動しようとする。





「あんたからしか、まともな話が聞けそうにないから……お願いだ……教えてくれ」





「イヤーーーーーッ!!キャーーーーッ!!」




俺が腕を掴むと、蔦田司は突然金切り声をあげた。





コイツ……相当卑怯なヤツだな。




普通に蹴りでもくらわしてきそうな顔をして、周りに助けを求めるなんて。




「おいっ、テメー!!なにしてる!?」




コンビニ前に停めてあった黒のバンから、ガタイのいい男が数人飛び出てきた。