【完】君しかいらない

「いつ退院した!?俺、聞いてねぇけど」



「悪いな、連絡してなくて。この通り、退院したから」




陽斗は俺の前をそのまま通っていく。




「なんだよ、水くせぇな。陽斗……おいって」




「うるせーな…俺に構うなよ」




……陽斗?




俺が掴んだ手を振りはらって、そのまま自分の家の前まで突きすすむ。















「奏太…お前は、自分のことだけ考えてろ。余計なこと…考えるなよ」




陽斗は俺の目を見ることなく、そのまま自分の家に入ってしまった。




……俺がやろうとしてることを、わかって言ってる?




陽斗にそう言われたら…




余計、決心が鈍る。