【完】君しかいらない

だから……陽斗がやられたのか。




5人相手じゃ、さすがにキツいよな。




しかも、卑怯なヤツら……素手じゃなかったみたいだし、丸腰の陽斗ひとり相手に、5人で寄ってたかって。




「そうだよ、5人も一度に相手できるの?

奏太…ソイツらを相手にするってことは、黒竜会も敵に回すってことだからね……わかってる?」





「……俺がビビったのは、陽斗が5人も相手したってことだから。俺?ちゃんと事前に準備していくし、全然平気」





「強がって……」





「まさか。それと、蔦田司って女知らない?」





「え……?」





一瞬、ユーリの声が上ずった気がした。












「知ってるんだ?」





「その子が…どうかしたの?」





「俺の推測だと、ソイツが陽斗に近づいて…手引きしたんじゃないかって」





「……陽斗くんに近づいたの?」





「多分……」