【完】君しかいらない

「どした?」



そーいや最近連絡してなかったっけ。



陽斗のことを頼みに行ったっきり…。



そこまで考えて、ハッとした。



そうだ…もしかしたら、その件で連絡くれたのかも。



あまりに情報がなさすぎて、ユーリに頼んでたことすら忘れてた。









「奏太、今どこ?教室に行ったら休みだっていうから…」



「今?ダチの家にいる」



「そうなんだ…陽斗くんを襲ったヤツが誰なのかわかったよ」


「え…マジかよ!!」



俺は思わず片手でガッツポーズを作る。



うぉっしゃー!!



やったぜ、やっとたどり着いた!!



「城南高校の生徒で、黒龍会っていうグループに属してるらしいの」



「…黒龍会って、ヤンキー?」



「うん…。あんまりいい噂聞かないし…今回は運が悪かったと思うしかないんじゃないかな…」



「…んだよ、それ。そんなこと言うために、わざわざ俺に電話してきたのかよ」



「上山は、今回の件はなにも知らないって言ってる。

お願い、奏太…今回の件からは、すぐに手を引いて?」



…フザけてる。



やっと…  



陽斗を襲ったヤツの正体がわかったのに…



そのまま、指をくわえて黙ってろって?