【完】君しかいらない

そして、あたしは…


やっぱり、世間知らずなんだと思い知らされる。








奏太くんの友達っていう、ナナオくんの家にやってきた。



男の子の一人暮らしとは思えないほどの、



きちんと整頓された清潔な部屋。



ただ物がないだけって奏太くんは言うんだけど、想像以上に綺麗だった。



「じゃーな、行ってくる。俺のベッド…汚すなよ?」



ナナオくんが出がけに行った一言で、



今から、奏太くんとふたりっきりになるんだって…



今更ながら、自覚した。










あのー…



ナナオくん、あたしたち…



ベッド、使いませんから…。



って言いたかったんだけど、



奏太くんが何も言わずにニヤニヤしていて…



なんだか急に恥ずかしくなってきた。