【完】君しかいらない

横たわる俺の上に、馬乗りになっている男がひとり……。




「うぉあっ!!おいっ、奏太、危ねぇから!!」




飛びおきたはずみで、俺の上に乗っていたヤツが床に転がる。




……見れば、俺の遊び友達のナナオだった。




「あれっ?そっか。俺、お前んちに停めてもらったんだっけ?」




「おー。仕事から帰ってまだ寝てるから、ビビったって。お前どんだけ寝てんの?」




呆れた顔で俺をニラんでくる。




「えっ、マジで!?今何時だ?」




「22時。12時間以上も寝てんじゃねーよ」




マジかよ……寝すぎた……。












ナナオは、高校に入ってから夜遊びしてる間に知り合った、ダチ。




タメなんだけど、中卒で働いてるから、一応毎日仕事に行ってるらしい。




出勤前に家に転がりこんで、帰ってくるまでずっと寝てたことになる……。