【完】君しかいらない






「え……マジっすか!?」



「蔦田葵…葵ちゃんなら、よくこのクラブに出入りしてる。なに、お前狙ってんの?」



「いや~、そういうわけでもねーんですけど。美人だな~と思って目ぇつけてました!」



「世間ではそれを狙ってるっつーんだろ。残念ながら、今日は来てないな…。

来たときはだいたい朝まで派手に踊ってるからな」



蔦田司……


母親の免許証を使って、ここの会員カードを作ったっていうから、きっと母親の名前が葵っていうんだろーな。



だけどこれでハッキリした。



司って女は、陽斗が思ってるよーな真面目な女じゃなくって、夜な夜なクラブで踊り狂うような女……。










「いつも…誰と一緒に?」



「そうだな…だいたいひとりで来ることが多いか。だけど、中では大概男と一緒にいる」



「男と……それって特定の?」