【完】君しかいらない

俺が車庫の中に向かって声を出すと、オッサンがコッチを見た。



「……誰だ?」



「司ちゃん……いますか?」



どういう反応をされるかわかんないながらも、とりあえず名前を出してみる。



「司?さあ……どうかな」



「…え?」



「今出張から帰ってきたばかりでな。詳しいことはわからん。ちょっと見てくるから、そこで待っていなさい」



オッサンは、派手な女をその場に残したまま、すぐに家の中へと入っていった。








「あら……いい男。司にはもったいないわね……」



派手な女が俺を見て微笑む。



……とりあえず、コイツは司じゃないってことだよな。



それにしても……。