【完】君しかいらない

……まともに出てきてくれるわけもないし、待ち伏せするか。



外壁に沿って少し歩き、角を曲がる。



俺は、この位置でしばらく待つことにした。











30分ほどして、大きな車が蔦田家の車庫に入っていった。



……あの車に乗ってんのかな。



しまったな……車庫から直接家の敷地内に入れるみたいで、接触しようと思っても、できない。



俺としてはかなり不利だけど、ココで帰るわけにはいかないしな。



門のところまで走り、車から降りてきた人物を確認する。



運転席から降りてきたのは、恰幅のいいオッサンと、異様に着飾った若い女。