【完】君しかいらない

女と一緒に、もうすぐ授業が始まるっていう数学の教室へと足を運ぶ。




「安元くんと…数学のクラスが同じなんだって。

あたしは数学はこのクラスじゃないから、どこに座ってるのか……ちょっと友達に聞いてくる!」



めちゃめちゃいいヤツだな~。



女は教室に入ると、女友達になにやらコソコソ話しかけていた。











そして、また俺のもとに戻ってきた。



「そこの入口の側みたい。だけど今日は……来てないみたいだね」



「そっか…ありがとな。俺、ここで待ってる」



「あの……」



「……え?」



「よかったら……メアド教えて欲しいな」



協力してもらったから、それなりにお返ししてあげたいんだけどさ。



……以前の俺なら、ホッペにキスでお返しとか、フツーにしてた。



だけど今は…もう前の俺じゃない。