【完】君しかいらない

そんなことを考えてたら、さっきの女が走って戻ってきた。



「わかった?」



「うん…蔦田さんっていって、最近安元くんとかなり仲良かったみたいで……」



「蔦田……なに?」



「蔦田司って聞いたかな。その子、安元くんとばっか喋ってて、他の女子とはほとんど喋ってなかったって…」



「……へぇ」



司……ね。そういや、そんな名前だったかも。



だけどさ…陽斗の好みって、そんなだっけ?



……まぁ、次は春奈と真逆のタイプを選んだっつーことか。







「どんな子?その子、今日は来てねーの?」



「今日は…どうかな。もうすぐ数学の授業始まるから、教室まで見にくる?」



お、グッドタイミング!俺ってすげぇ。